7年のファンブログ生活がもう一つ私に教えたものは、人間との距離感でした。
私はファン生活の中で何度も裏切りを経験してきました。
ファン社会に入るまで、自分を騙そうとする目的で近づいてくる人がいるということを想像したことすらありませんでした。
笑顔の裏に誹謗中傷が隠されている、などと考えた事もなかったです。
私のブログは多くのファンが読みにくるブログでした。
多くの人が集まると、それだけ情報も集まります。
自分から情報を取りに行かなくても、様々な人がいろいろな情報を教えてくれるのです。
そうやって知る情報の中には、公にされていないものも数多くありました。
そういう情報が欲しくて近づいてくる人がいる。
そういうことを想像したことすら、なかったです。
私にとって知り合う手段は、リアルでもネットでも同じだと思っていました。
たとえネットを通して知り合ったとしても、その人を疑うということを考えた事もありませんでした。
そういう無防備な私の態度は、今から思えば人との距離感を間違えていたと思います。
私はどんなに決断力が持てるようになり、行動的になったと言っても、根っこのところで人に頼りたい、人の承認欲求が強い人間でした。
ですから少し親しくなると、全面的に相手を信用し、相手に頼ってしまうのです。
私が行動的で決断力が速いのは、何かを行うときと、ブログの画面上だけで、それ以外の時には、何でも人に頼り、決断を預けてしまう昔からの悪い癖を持っていたのです。
それは、結局、相手に頼りきり、相手を信用しきり、下駄を預けてしまう、という行為に他なりません。
そうやって私は自分が最も信用していた人に何度も裏切られました。
結局、誹謗中傷している相手は、過去にはそういう間柄だった人が多いのです。
私は元来、人任せにするところがありますが、昔からどうしても譲れないもの、譲りたくないものがありました。
それは今でも持っています。
ですからその領域に他人が踏み込むと、スッと私は関係性を断つのです。
そういう雰囲気を感じただけで、その人から離れます。
すると相手にしてみれば、今まであれほど何でも頼ってきた人間が突然、自分のアドバイスを必要としなくなった、いう事を聞かなくなった、という感情になるのでしょう。
そうなれば今度は徹底的に誹謗中傷する側に回るのです。
そういう経験を私はして、ファン社会を抜けたのです。
今、私は誰にも頼る事をしません。
誰かに頼れば、結局はその人間の誤解を招くからです。
アドバイスした側の人間は、当然、私がそのアドバイス通りにする事を望みます。
でも私がそれを行わなければ、裏切られたと思うのでしょう。
そういう感情を何度も経験して、私は「1人で決める」「何でも自分で決める」という気持ちになりました。
これが私を決断力のある行動的な人間に変えていくことになった大きな理由だと思います。
私は何度も「人間不信」に陥りました。
そうやって経験したことで、今は何が起きても、感情が動かず、止まってしまう、何も感じないようにするということが出来るようになりました。
人を信用しすぎない。
これがファンブログの7年間で私が教えられたことです。